以前告知していた通り、岩崎考司氏の死去についてと、そこから派生した簡単な考察を。かなり時期が遅れてしまいましたが、放置してしまうのは忍びなかったので。
論評ということで、カテゴリーを新しく「Comment」にしました。「Review」のほうは、ゲームやアニメ等の感想にしておきます。今後こういう考察があるのかどうかはわかりませんが。
次回のコードギアスSSは、土日までに「コーネリア(ユフィ)の日常」を予定しています。ガウェイン絡みでC.C.(もしくはカレン)にもしたいところですけど……まぁ、その辺は気紛れで。
あぁ、ヨッシーアイランドDSのために時間が……。
・岩崎考司氏の急逝、それに伴う考察
以下は、あくまで個人的かつ私的な意見であることを、予めご了承ください。
特に4つ目の項目については、「そういう考えもある」ということで、よろしくお願いします。
■岩崎考司氏の死去
先月2月21日に、パープルソフトウェア(以下、パープル)の原画家等として活躍されていた岩崎氏(以下、氏)がお亡くなりになりました。脳卒中だったそうです。
ショックでした。
好きだった原画家さんだったこと、そして、28歳という若さ。まだまだこれからであり、なおかつ、自分の目からはパープルが軌道に乗り出した時期に見えただけに、残念でなりません。
氏のHPやパープルでは、その後の動向について未だに報告がありません。どうなるのでしょう。追悼イラスト集などが出版されるのだとしたら、是非購入したいのですが。
■あると
氏が関わったパープルの最新作である「あると」。自分もすでにプレイ済みであり、ビジュアルファンブックまで買ってしまいました。
あるとそのものは、正直、大した作品ではありません。よく言えば汎用、悪く言えば平凡という、いかにもパープルらしい出来。メインヒロイン・橘恵の声優があの方であるという以外は、特に印象にも残りませんでした。
■氏のイラスト
ではなぜビジュアルブックまで買ってしまったのか。それは、単純に氏のイラストを補完したかったためです。
氏の書く女性キャラは、顔というパーツに限って言えば、そこまで人を惹きつける(ぱっと見、かわいいいと感じるなど)ものではありません。その点で言うと、同じくパープルで原画をやっている月杜尋氏のほうが上でしょう。
が、全身像として――キャラのバランスや構図などは、「イラストと呼べるイラスト」であったと、自分は考えます。他には見ないポージング、しなやかな肢体……。ただ単に女性キャラの顔がかわいいという、昨今蔓延している趨勢の中で、氏のイラストは新鮮なものに映りました。
■自分にとってのエロゲ原画家
とここで、同時期に話題になった「FORTUNE ARTERIAL」原画家のべっかんこう氏と、諸般の事情によりNavelを退社した鈴平ひろ氏を槍玉に挙げましょう。両氏は自分にとって、上記の「蔓延」に該当する原画家であり、率直に言うと、あまり好きではありません。嫌いでもありません。
要するに興味がないのです。どこかのフロアチーフが、過去、同級生なのに年上である女性に言った言葉に則ると。
こういうった意見はおそらく、所謂キャラゲーに飽き飽きしていることと、両氏のキャラが「はんこ絵」に該当するものに見えることが影響していると思われます。どのイラストを見ても、立ち絵――バストアップの延長のようなものばかり……。もっと暴言を吐くならば、はにはにだろうが夜明けなだろうがアテリアルだろうが、キャラの見分けがつかない、といったところでしょうか。
かと言って、氏はキャラの書き分けができていたのかと問われると強く反論はできないのですが、前述のようにイラストとして魅せる部分があることで、氏は自分の中で、他の原画家とは違った存在であったと感じています。
■まとめとして
ここまで予想以上に長々と語ってしまいましたが、自分は別に、氏の大ファンというわけではありません。神聖視もしていません。好き、というレベルです。
自分にとってエロゲで最重要視するのはストーリーなので、原画ばかりに目がいくこともあまりないと思われます。しかし、氏の死がショックを与えたのは、紛れもない事実。これを機会に自分の考えをまとめておこうと思い、このような論を書いてみました。
読んでくださった方がいれば感謝します。それと、興味があれば「どこかのフロア~」は何を指しているのか、考えてみてください。一応、このブログ(サークル)に関することですので。
最後になりましたが、岩崎考司氏のご冥福をお祈りします。
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