戯画のHPにて声優が募集されています。ねこにゃん氏の新作、とのこと。
丸戸氏は現在「HERMIT」の企画を進行中なので、今回はタッグではないと思われます。こちらの情報は「企画屋」にてちらりと参照可能。本当にちらりとですけど。
ついでにですが、戯画からリンクされている「Cubee」に登録しようかなと考えてみたり。
まぁ、どんなものなのかと様子見もかねて。あわよくば何か発展性を望んでいきます。
さて今日は、前回からずいぶんと間が空いてしまった丸戸史明氏講座の第2回を。
できれば氏の新作が出来上がる前に連載を終えたいものです。
第01回・第02回・第03回・第04回・第05回
・なるほど丸戸氏講座 第02回「私的には」
最初に、丸戸氏のペンネームの由来について。その1で書き忘れてしまいました。
史明のほうは定かではありませんが、「丸戸」に関してだけ本人が語っています。何でも、氏が素人時代に使用していた「ノンマルト」の名残なんだとか。ノンマルトというのは、知っている方もいると思いますが、ウルトラセブン第42話「ノンマルトの使者」に登場した生物のことです。重厚なドラマが多いセブンのエピソードの中でも、作品のテーマを根底から覆しかねない驚くべき内容でした。
意外と氏は、特撮も好きなのかもしれません。もしくはセブンの世代だったとか……?
ちなみにこの名前は、mixiのニックネームでもあります。
では、今日の本題を。
どんな論でもその筆者の主観が混じるものであり、自分としては、具体的な論を展開する前に自らの見解を述べたいと思いました。要するに、これから展開される講座はこういった偏見が混ざりますからご注意を、という前振り。
今後、読む上であまり影響はないかもしれませんが……。方向性を定める意味でも、どこかで考えをまとめておきたいので。
えー……まずは、自分は丸戸氏と氏の作品が好きだと言っておきます。大好きです。狂信的、とまではいきませんが、氏の関わる事項はすべてチェックしていく所存です(十分に狂信的かな)。
なぜかというと、単に氏の作品が常に高クオリティを維持し、かつ頻繁に作られることにあります。若輩ながらも同じ「話の書き手」という立場から言って、これは十分すぎるほど尊敬に値する事柄だと思います。なかなかこうはいきません。
それはエロゲ業界全体に照らし合わせてみても符合する事象であって、例えば成熟度が増してきた今日において有名なシナリオライターを挙げろと言われた際、思い浮かぶ名前が存外に少ないことに気付きませんでしょうか。著名な絵師(原画家)の名前は幾人か挙げられるのに、です。
仮に丸戸氏以外のシナリオライターの名前が浮かんだとしても、その人は過去の作品ばかり評価されていたり、ことのほか遅筆であったり、話の内容よりもキャラ作りが秀逸だったり……と、あまり上記の理由に符合しません。言い換えれば、好きになる要素に欠けています。
自分は、エロゲは絵よりも中身(もちろん他の要素も吟味しますが、特に中身)を重視する人間であり、従って、丸戸氏は現在最も好感の持てるライターであるという結論に至りました。安定感&高品質。うーん、難しい。
そして、そんな丸戸氏作品の中であえて順位をつけるとすれば、一番は「パルフェ」と答えます。世間的に有名&評価の高い「この青空に約束を」ではありません。パルフェです。
理由についてはパルフェの個別講座で語るとして、ここではこんにゃくが一番でない訳を述べましょう。
講座その1で書いた通り、丸戸氏はベタとステレオタイプが嫌いです。これは自分も同じです。幼なじみが隣に住んでいたり、生徒会長がツンデレだったり、お姉ちゃんは弟のことが大好きだったり……といった“キャラとしての”ベタは好きですが、“ストーリーとしてのベタ”には飽き飽きしています。氏の場合、キャラとしてのベタも認めていない節がありますが。
こういった氏に対する共感も、好意の要素かもしれません。……が、
こんにゃくには、この要素が内包されてしまっています。何あろう、「つぐみ寮」の存在。
遠くない未来に廃止が決まっている寮、といった舞台が用意された時点で、総合的な“オチ”は決まっているも同然ではないでしょうか。定められた別れ……と。事実、そうなっていましたし。
これには少し、ん? と首を傾げざるを得ませんでした。
他にも、パルフェと比べて個々のキャラルートが弱いからという理由もありますが、氏が嫌いなはずであり自分も嫌いなステレオタイプが入っていたことが一番の原因です。詳しくは、これも個別講座にて。
もちろん、だからと言ってこんにゃくが嫌いなわけではありません。氏以外の作品に比べれば十分すぎるほどにおもしろいレベルです。楽しめました。感動もしました。
ただ、パルフェよりは若干劣っているかなと。
……とまぁ、そんなこんなで。
長々と語りましたが、結局のところ今回は何が言いたかったのかと言うと、丸戸氏は好きだけど盲目的に愛してはいないということですね。何から何まで褒めちぎりはしません。
レビューアーとしての視点も含めて、いろいろとツッコんでいきます。第3回をお楽しみに。
僕はこんにゃくとパルフェなら
こんにゃくの方が好きです
玲愛と里伽子のルートのみで言えば
パルフェの方が好きなんですが
全体的に見ると総合点では
こんにゃくの勝ちというところでしょうか
僕はBGMに結構拘るタイプなのですが
こんにゃくのBGMの方がシーンごとにすごく感動できるように作られていた気がします
まぁそこは丸戸氏と関係ないですがw
丸戸氏のすごいところは他の作家の方より会話の流れがリアルに近い気がするところかな(実は自分でもよくわかっていない)
あ、そのことについて書き忘れてました。
追記しておきます。
≫こんにゃく
確かに総合力は高いですが……まぁ、自分はストーリーを重視する人間なので。エロゲの見方は人それぞれということですね。
何と言うか、何度も見たくなるシナリオがあんまりないのがこんにゃくの欠点だと思います。パルフェは数え切れないほどやったなぁ……。
≫会話
リアルなのもそうですが、「読み手に理解力」を求める書き方かと。
詳しくは後々。