何だかお久しぶりです。普段使用していたパソコンはやはり故障だったらしく、現在修理に出しています。戻ってくるのがいつかも知れず……。こうして別なパソコンが使えるだけまだマシなのですが、やはり身近にないと落ち着きませんね。作業も進みません。
結果、6月末が締め切りだった例のアレには提出できないことが決定的に。まぁ、こうなる前からすでに遅れ気味だったので、悲壮感はありません。次の締め切りに向けてのんびりやっていきます。
さて今日は、以前予告していたHERMIT――丸戸史明氏の新作情報が公開されたので、それについて。ジャンルはReviewとなっていますが、意味合い的にはPreviewです。
現段階で公式HPにはまだ載っていないため、主に雑誌「テックジャイアン」からの考察となります。
ちなみに戯画のほうでは、ねこにゃん氏が原画を手掛ける新作「姫さまっ、お手やわらかに!」が発表されました。シナリオライターは……知らない人だな。同人ゲームサークルの方(?)な模様。
テーマ曲を担当するのが片霧烈火氏ということで、こちらも楽しみです。
・世界で一番NGな恋 プレビュー
■タイトル:世界で一番NG(ダメ)な恋
■ジャンル:歳の差カップルホームコメディADV
■発売時期:夏予定
■シナリオ:丸戸史明 with 企画屋
■原画:みこしまつり
前作「ままらぶ」から3年が経過し、HERMITはこのまま潰れるんじゃないかと疑いが募っていた中、ようやく企画が明るみに出た本作。ホームコメディというお馴染みの舞台が用意されていたりどこかで聞いたことのあるようなヒロインがいたりしつつも、主人公の設定が今までにないものだったりメインヒロインが氏としては意外なものだったりと……まさにインタビューにある通り「“らしさ”と“新しさ”」が盛り込まれています。
また、企画屋のHPで仄めかされていた原画家とは、みこしまつり氏――一般で活躍されていたころのお名前は輿水隆之らしく。何と、先日解散してしまったKIDにて「Memories Off」シリーズに参加されていた方です。この参入には、丸戸氏本人も驚いているようでした。
果たして、強力タッグによる本作がどうなるのか。
様々なことが気になりつつ、以下、項目ごとに。キャスト・音楽等はまだ未定のようです。
■ストーリー
バツイチ・三十路間近・仕事なし・多額の借金・お人好し・弱腰……というダメ男が、ひょんなことから暮らすことになったオンボロアパート「テラスハウス陽の坂」の管理人――薄幸の美少女「陽坂美都子」との歳の差恋愛を綴るお話。4つの季節が描かれる中で、美都子との距離が縮まったり縮まらなかったり……。
今回のテーマは「めんどうくさい女というのは、ある程度の年齢を重ねて熟成しないと完成に至らないのか?」ということで、まさしく丸戸氏の本領発揮という感じがします。タイトルが「NG(ダメ)な恋」な時点で、すでにいろいろな妄想がもわもわと。設定段階から早速メジャー路線から外れている――アニメ化しやすい内容じゃない辺り、実に氏らしいと思うのですがどうでしょう。
気になるのは、ヒロインたちに横の繋がりがあまりない点。キャラ同士の掛け合いが氏の作品の魅力なので、できればうまく全員集合する場面を作ってほしいところ。まぁ、抜かりはないと思いますが。
■主人公:芳村理(よしむらおさむ)
エロゲの主人公にあるまじき中年、しかもバツイチ。
と言うよりも、氏の作品としては「ツッコミ役ではない主人公」というほうが驚きでしょう。他のキャラも、一見したところツッコミ役に適していないような……。それでも理が、消極的なツッコミをしてくれるんでしょうか。
性格的には、前述したように「ダメダメさ」が強調されています。この辺りは、今までの丸戸氏講座をご覧になっていただければ、ちゃんと歴史に沿ったものだと感じるのでは。
立ち絵が存在し、かつ“目”が描かれているのも特徴かと。
■メインヒロイン:陽坂美都子(ひのさかみとこ)
あ、××子だ!……ということは気にしないでおきましょう。
おそらくは意識していない、はず。名字に季節も入っていませんし。
蒸発してしまった両親に代わり、アパートの管理人を務める美都子。制服を着ているので、設定的には○校生なのでしょう。見た目は実にメインヒロインらしいメインヒロインになっています。メインの人気がいまいち低い氏の作品の慣習において、目指しているのは「ままらぶ」の涼子さんなんだとか。
氏は「美都子の設定は丸戸にしてはかなりの冒険」と言っていますが、どういった意味なんでしょう。先ほどのテーマと照らし合わせてみると、美都子はこの歳で“めんどくさい女”なのではと疑いが……。
■ヒロイン:香野麻実(こうのあさみ)
女教師+黒ストッキング……という、氏の好みが全開なキャラその1。
以下、メインだけは冒険でしたが、他のヒロインは趣味で固めているようです。
理と離婚した元妻であり美都子の担任である麻実。“年上属性”は残念ながら逃してしまったものの、いよいよ理想とする女教師に近づいてきたそうです。春夏秋冬が巡ったとしても、きっと黒ストだけは外さないことでしょう。職場であるはずの授業風景はあまりないみたいですが……。
きっと、馴れ初めもダメダメなものなんだろうなぁ。
■ヒロイン:天城夏夜(あまぎかや)
氏の好みが全開なキャラその2。
主人公の会社の同僚・マイペース・世話焼き・ダメ男の面倒を見るのが生きがい・根っからの尽くし系……あれ、これはもう完全に「Ripple」のあおいと見ていいのかな。氏も「某過去作品のコピペ」と言っていますし。個人的には、ネガティヴ方向に向いていなさそうなのが残念だったりしますが。
設定としては、夏夜もアパートに住むようになるそうです。美都子との、主人公世話焼き合戦が是非見てみたいなぁという希望が。3度目の「シューマイ・ブリ照り抗争」勃発……か?
■ヒロイン:澤島姫緒(さわしまひめお)
ツンデレーダーに反応あり。
アパートの隣に住む豪邸のお嬢様で、美都子の友人。姫緒としては、当然、主人公のようなダメ男が美都子の周りをうろつくのが気に食わないでしょう。「人の好みが激しく、嫌いな相手には毒舌になることも」とあるので、ツンデレ属性があることに期待がかかります。立ち絵では一番好きかも。
意外にも、氏の作品で“お嬢様”という設定が登場するのは珍しかったりします。
■ヒロイン(?):陽坂穂香(ひのさかほのか)
分類ではサブキャラのようですが、攻略できないとたぶん泣きます。
美都子の母親でありながら、理をアパートに紹介したまま失踪してしまう穂香。氏の友人である、るーすぼーい氏(『めもらるクーク』にもコメントを寄せています)の代表作「車輪の国向日葵の少女」に登場する南雲えりを参考にしたらしく。……うーん、だったら先に車輪をやったほうがいいのでしょうか。
実は理が一目惚れした相手でもあるので、その娘との恋というのはなかなかに背徳的なものがあります。
■サブキャラ:佐々木/八須永文太郎(ささき/やすながぶんたろう)
毎回、主にコミカル方面で活躍してくれる男性のサブキャラ。前者は姫緒のボディーガードでありゲイ、後者はアパートの住人であり劇団員であり女関係にだらしない……と、今回もひとクセあるようです。美都子の父親が登場するかどうかはまだわかりません。出ないとおかしいんですけど。
他にも、アパートの住民が増える可能性が……。いや、一階建てだからそれはないか。
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まずままらぶやらないとな~(^_^;)
ままらぶは、以前にも言ったと思いますがおもしろいです。ただ、丸戸氏のファンでないとやらないくらいマイナーなのが残念なところですね。