8月27日になりました。更新日時は26日となっていますが、細かいことは気にしないでください。
ともかくも27日です。アージュファンにとっては記念すべき日ですね。ここからすべてが始まったかと思うと感慨深いものが……。今年も恒例の聖誕祭を開催するようです。自分は参加しませんが。
27日ということは、残るところあと4日で「マブラヴAF」が発売されます。アージュにしては奇跡の所業、何と予定されていた発売日通りに出るみたいで。ま、まさかこんなことが……。
と思っていたら、すでにバグが発見されていました。やっぱりシワ寄せは如実に現れるんだなぁ……。修正パッチの容量が大きくないことを祈るばかりです。以前、お仲間がステキなことをやってくれたので。
さて今日は、去年の「カブト」に引き続き劇場へと足を運んだ「電王」のレビューを。
先日放送された「ミヨリの森」はレビューしません。だって……ねえ……?
・仮面ライダー電王 俺、誕生!
ちなみに同時上映の「ゲキレンジャー」もレビューしません。するほどでもないので……と言うか、したくないので……。「ゲキリントージャ」の立ち姿がわりとカッコよかったことと、香港市街のミニチュアがよくできていたことだけ記しておきます。去年の「ボウケンジャー」はあんなにおもしろかったのに。
まぁ、ゲキレンはテレビシリーズもノーコメントな作品なんで……。
では劇場版電王(以下、劇電)について。
劇場版平成ライダー第7作目となる本作は、ここ数年「剣(ブレイド)」「響鬼」「カブト」と連続してアレな結果に終わってしまった(テレビシリーズも含めて。ブレイドの劇場版はそこそこ好きなんですけど)流れを断ち切ってくれると期待していました。電王はテレビシリーズがおもしろいですし。
長年のシリアス路線を廃して、キャラクターを中心としたコメディタッチに仕上げているのが好感触ですね。回収し切れないような複雑な伏線を張り巡らすこともなく、肩の力を抜いて見ることのできるものになっています。それでいて、ヒーローものとしてのエッセンスをないがしろにしているわけではなく。
相変わらず「ライダー」ではないんですけど……。いや、もう硬いことは言いません。
また劇電は、これまでの劇場版平成ライダーとコンセプトが異なっているのも興味深い点です。
1つ目。今までは完全なパラレル(テレビシリーズとは異なる次元の話)とされていたものが多かった中、劇電はテレビシリーズとリンクさせ、明確に「正史」に組み込まれていました。ただ、その結果、第23話~第27話が劇場版への盛大な前フリになってしまった感も否めませんが……。1粒で2度おいしい、ではなく、2粒食べないと理解できない、といったものに。ジーク編は単体でもおもしろかったんですけど。
2つ目。例年では劇場版が初お披露目となるライダーの最終形態(『クライマックスフォーム』は最終ではないようですが)は登場していません。代わりに、劇場版限定……という名目の「ウィングフォーム」が配されました。パンフレットの表紙では、ウィングフォームとガオウ(人間体は『牙王』、ライダーになると『ガオウ』と表記するようです。響鬼みたいだな)が闘うという真っ赤なウソまで印象付けて。個人的には、ガオウとの決戦でクライマックスフォームになってもよかったという思いも……。そのほうが燃えますし。
このブログでは劇場版平成ライダーを採り上げるのが初めてなこともあり、紹介も含めて今までの作品がパラレルか否かを検証してみることにしましょう。たぶん間違っていない、はず。
リストを見ると、「クウガ」がないことに落胆しますね……。もう映画化することはないとわかりつつも。
■アギト「PROJECT G4」……G4の設計図は存在していたかもしれないが、ストーリーはパラレル。
■龍騎「EPISODE FINAL」……コンセプトからしてパラレル。
■555「パラダイス・ロスト」……パラレル。
■剣(ブレイド)「MISSING ACE」……テレビシリーズの後日談“的”なストーリー。パラレル。
■響鬼「響鬼と7人の戦鬼」……テレビシリーズの過去とされている。部分的にパラレル。
■カブト「GOD SPEED LOVE」……パラレル。一部の設定はここで補完されていると考えられる。
と、劇電が特異な存在であるとわかったところで、まずは端的な感想を述べましょう。
えー……予想通りおもしろかったです。しかし、傑作とまでは呼べませんでした。
方向性が違うとしても、文句なしに傑作だった「PROJECT G4」「パラダイス・ロスト」には遠く及びません。自分が参照したいくつかのレビューサイトでは絶賛されていたので、どれほどのものかとワクワクしていたんですが……。期待が大きすぎたのもあるのかな。つまらなくはなかったんですけど、劇場やDVDで何度も見たいほどではないなぁと。剣(ブレイド)より少し上、といったところでしょうか。
以下、長くなりそうなんで、よかった(おもしろかった)点と悪かった点を箇条書きに。
よかった点
■ミニ電王の登場
■各タロスの武器の登場
■ウィングフォームのカッコよさ
■牙王のキャラとガオウの強さ
■俺の必殺技、パート1の再登場(テレビシリーズ第27話でも使ってしまったため、魅力は半減)
■ガオウストライカーのデザインが、ちゃんとマシンデンバードと違っていた点
■ジーク
■ライナー系のCG
■オロナミンC
■友情出演
■ハナさんの最強っぷりと、垣間見えたショタ属性
悪かった点
■中だるみした時間旅行
■いまいち盛り上がらなかった記憶喪失とその回復
■ライダーやタイムパラドックスなど、設定の説明が不十分なためピンチの演出ができていない点
■そもそもガオウは何物なのかという疑問点(人間だったとしたら殺したことになりますし……)
■あっさりと終わってしまった最終決戦
■ゲスト出演
多々あったよかった点も、悪かった点が相殺してしまったような……。
特に気になったのは最終決戦。前述のようにクライマックスフォームが出てほしかったという希望もありましたし、それ以前にウィングフォームVSコブライマジンが最高潮に思えてしまったので。時間軸の違うライダーが一堂に会するというネタが「仮面ライダー世界に駆ける」とカブっている……なんてツッコミは抜きにしても、せめて4人の電王による合体技や合同技くらいは繰り出してほしかったところ。
散々引っ張ったわりには、戦闘シーンの尺が短かった気がします。結局、どこを見所に据えたのかがよくわかりませんでした。そういった点は、ある意味でテレビシリーズと同様とも言えますけど。
最後になりましたが、劇場版平成ライダーでは恒例とされつつもしばらく滞っていた友情出演について。田所(カブト)・トドロキ(響鬼)・浅倉(龍騎)・矢車(カブト)・影山(カブト)・ボウケンブラック(ボウケンジャー)……という、邪魔としか言いようのない芸能人のゲスト出演に比べ、豪華な友情出演はうれしく思いました。
中でも、コブライマジンは優遇されていましたね。自分のライダー(王蛇)と同じモチーフをデザインしてもらった上に、セリフも多かったので。他の声優は言われなければそうだと気付かなかったかも……。真墨(ボウケンブラック)は仕方ないとしても、矢車と影山はハチかバッタにしてほしかったような。
ヒビキさんや天道は……出演料の問題があるから、もう無理なのかな?
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