アクセス9000達成しました。来週中にはいよいよ大台か。
1万突破記念の暁には、一応これをしよう考えているものがあります。考えてるだけなんで、実際に1万行ってから形になるまではしばらくかかるでしょうけど。
さて今日は、数日前に観に行った「秒速~」の感想を。
正直あまり印象に残らない映画だったので、簡単にまとめます。
「フォセット」の感想については、現在思案中。
やはりフォセットを語るには、「ショコラ」……いや、「Ripple」から始めないといけないかなと。日記のネタがなくなり次第、決めようと思います。
・秒速5センチメートル
1人千円ならこんなもんかなと思いつつ、以下、項目ごとに。
ちなみに、行った劇場は渋谷でした。
■新海誠について 映像編
新海氏の映像作品は「雲のむこう、約束の場所」と、若干のエロゲOPを見ただけなんですが(『ほしのこえ』は、ラノベは持っているものの映像を見ていません)、それだけでも十分に感じ取れるのは、氏が好きだと思われる風景。何かが飛んでいる空・夕焼けの差し込む教室・列車……この辺りは鉄板と言っていいでしょう。
今回もその鉄板に違わず、そして、氏の持ち味を十二分に生かした美麗な映像が作り上げられていました。青空の描写や陰影のつけ方、桜の花びらが散る様などはさすがの出来。これらに注目しておけば映画の90パーセント以上を楽しめると言っていいでしょう。
つまるところ、それだけストーリーに魅力がないということなんですが。
■新海誠について ストーリー編
ストーリーに関しての鉄板は、会いたいけれど会えない二人・過ぎ去った過去・宇宙……といったところでしょうか。飽きもせず同じテーマと言うか、やりたいことが変わらないというか、今回の主題も、どの年齢層に発信しているのかよくわからない青春ものでした。果たして、この映画を見て共感や感動を覚える人がいるのかと、思わず考えてしまうほどに。
どうも、終始「ありがちな青春」という、ある種の雰囲気だけで突っ走った感が否めません。キャラクター、特に最も出番が多いはずのタカキの心情描写が足りず、結果的に、ストーリー自体も薄っぺらなものになってしまいました。一言二言、感情を伺わせるセリフを入れればぐっと引き締まるのに……といった場面が多々。結局、風景や空気といったものを大事にしたのか、何も言わずに終わっています。
もっとも、多くは語らず“雰囲気”を大事にしたかった、と言われればそれまでなんですが。
自分としては、「映像が綺麗な作品」からもう一歩飛躍するためには、どこか物足りなく感じました。
■時をかける少女との比較
新進気鋭・青春もの・アニメ……というキーワードを挙げれば、時期が近いこともあり、どうしても「時かけ」と比べてしまいます。このブログでは時かけについて触れていないので詳しくは述べませんが、秒速~は前述のような理由で、時かけのようなヒットには遠く及ばないだろうと考えています。秒速~は、やはり同人臭さが抜けないというか、独りよがりというか。そういった大衆性云々を抜きにしても、単純に、時かけのほうがおもしろかったように感じます。
とは言え、自分としては、そこまで諸手を挙げて時かけを賛美する気にもならないのですが……。
■One more time, One more chance.
秒速~の主題歌である山崎まさよし氏のヒット曲。これについては、本当に申し分なく名曲でした。逆にこの曲が、映画のすべてを食ってしまったと感じられるほど。いっしょに観に行った人が「この映画は長い長いOne more~のプロモーション」と言っていましたが、まさにその通りです。
あれはあれでありかとも思うけれどやっぱり肩透かしな感は拭えない……というラストシーンに被せてきたのは成功でしょう。終わり方としては綺麗です。あのまま、曲が終わっても映画が続いたらどうしようかと思っていました。
■総評として
ここまで、簡単にと言っておきながらいつものごとく長くなってしまったレビューのまとめとして、「上映の1時間、けっこう苦痛だった」という端的な感想を述べておきます。
とてもじゃありませんが、2度は観に行きたくありません。人に勧めようとも思いません。
それでも観に行くという方は、『新海誠』という前提を持ちながら観たほうが懸命かと思われます。
あとの2つは、映画本編とは直接関係ない話を。
■天門
新海作品には欠かせない存在であるらしい音楽担当の天門氏ですが、パンフレット(プログラム)に書かれていた項目を見て笑ってしまいました。「ほか、代表作としては『はるのあしおと』など」
確かにそうかもしれませんが、何もエロゲを挙げなくても……。
■遠野
タカキの苗字である「遠野」。遠野と言えば何を思い浮かべるかという問いに多くの人は「月姫」と答えるでしょうが、自分はそうではありません。
何を隠そう、「魔法遣いに大切なこと」です。主人公ユメの実家が遠野にあったりします。
まぁ、そんなの誰も知らないと言われてしまいましたが……。
そう言えばこの話をした直後、別の映画の予告に宮崎あおい氏が出てきていました。何ていいタイミング。
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まぁ時をかける少女は名作過ぎたんでそこと比べるとものすごく落ちるのは否めないですが
去年見た映画であるブレイブストーリーやゲドなんかよりは全然楽しめました
3部作のうち第一話の部分は個人的にはかなりクオリティが高かったと思います
第二話と第三話はやはり描き切れてないな~って思ったりする部分も多々ありました
最終的な全体な感想は時をかける少女と違って全部を描ききるわけじゃなくここでこのキャラはこういう気持ちだったんだろうとか想像しながら見る映画なんだな~と思います
DVD買う気はないけど機会があればもう一回見てアカリの気持ちなどを考えながら見直したいです!
確かに映像としてのクオリティはよかったんですけど、ただそれだけと言うか。登場人物が薄っぺらい感じがしました。雰囲気を大事にするあまり、心情の背景もあまり描かれておらず。
感情移入がしにくかったかなぁと思います。