コードギアスのHPにて、24&25話のプレミア上映会が告知されています。抽選の当選者に向けて先行上映するみたいで。早速、今月号のNewTypeを買ってきました。受かればいいのですが……。
にしても、7月下旬は遅いような。ってことは、一般放映は夏コミに間に合わない可能性も?
さて今日は、今年のクレしん映画のレビューを。記念すべき15作目です。
コナンの映画も観るには観ましたが……こちらのレビューはおそらくありません。感想を書きたくないほどの駄作だったので。ツッコミどこを探したらキリがない……。
あ、それと、ブログのテンプレートを変えようと考えています。もう少し見やすいものに。
明日には、突然デザインが変わっているかもしれません。まだ未定ですけど。
・クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾!
まず始めに、歴代劇場版のタイトルを挙げてみます。それぞれについて詳しくは語りませんが。
ご覧の通り、ある一定の法則があることがわかるかと。中盤は「大○○」だったり、後半以降は「○○を呼ぶ」が頭に付いていたり。「○○を呼ぶ」について、詳細はWikipediaの当該項目を参照してみてください。
■アクション仮面VSハイグレ魔王
■ブリブリ王国の秘宝
■雲黒斎の野望
■ヘンダーランドの大冒険
■暗黒タマタマ大追跡
■電撃!ブタのヒヅメ大作戦
■爆発!温泉わくわく大決戦
■嵐を呼ぶジャングル
■嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲
■嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦
■嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード
■嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ
■伝説を呼ぶ ブリブリ3分ポッキリ大進撃
■伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ!
劇場に足を運ぶのは毎年の恒例行事になっていますね。最近のテレビ放送はあまり補完できていないものの、コミックスは既刊全巻揃えています。ファンになったのは、ほぼ放送開始と同時。それも早15年超となり、考えてみれば、ひまわり(中の人は=凛奈)が登場してからも、すでに10年近くが経っています。うーん、長寿番組だ。もっとテレビ朝日や世間から褒められてもいいはずなのに。
クレしん映画の見所は、何と言っても、扱うテーマや見所の幅が広いことにあります。一般にも評価されるほどの感動巨編だったり、年齢層を問わなく笑えるギャグが満載だったり、目を見張るほど作画が高クオリティだったり……。特に、近年、野原一家が主役になるときは「家族」というキーワードが前面に押し出されるようになりました。日本映画の中で、これほど見事に「家族」を描いた作品が他にあるか……とそこまでは褒めすぎですが、単なる「お子様向け」に留まらない原動力となっているのは確かでしょう。
今年の映画も、その「家族」、「友情」をテーマにしています。爆弾を取り付けられたシロと、シロを守ろうとするしんのすけ……というテレビCMの段階で、『今回は来るぞ』『例年とは違うぞ』と期待していました。まぁ、クレしん映画のCMはあてにならないということが「温泉わくわく大決戦」で証明されていますが、さすがにこのコンセプトはブレようがないだろうと。だとしたら盛り上がるのではなかろうかと。
正直、ムトウユージ監督の作品はちょっと微妙かなと感じていました。おもしろいことはおもしろいんですが、多少迷走しているかなと。はっちゃけ感がないと言うか、やりきっていないと言うか、逆に監督の趣味に走ってしまっていると言うか、どうしてもこれまでの監督作品と比べてしまうと言うか……。自分の中で、ムトウ監督のイメージが「アルティメットガール」「コレクターユイ」などに定着しているだけに余計です。パンフレットなどの人物紹介の欄には、未だに「Piaキャロ」劇場版が代表作とされていたりしますし。
が、今回はテイストが違っていました。映画作りに煮詰まった結果なのかもしれませんけど(オトナ帝国を作ったときの原監督のように)、真っ向から先述の「しんのすけとシロ」というテーマに向き合った感があります。特に、ボロボロと泣きながらたった一人、必死で逃げるしんのすけの姿は印象的でしたね。泣き顔そのものは見せない演出も相まって。何となく、「ブタのヒヅメ大作戦」を思い出しました。
もっとも、感動度という点では「オトナ帝国」「戦国大合戦」に及ばないという意見はあるでしょう。しかし、自分が評価したいのは「隅々まで手が行き届いている感」です。近年では脇役に収まってしまっているひまわりが力強くサムズアップをする場面や、UNTIを裏切る隊員や、ひろしが時雨院(京本政樹氏の演技がお見事!)を殴ってくれたときには、『わかってるなぁ』という感慨を抱きました。全体的なストーリーも、詰め込みすぎず浅すぎず、わだかまりを残すことなく終わってくれたような気がします。『もう少しあそこをこうしてくれればよかったののに』というもどかしさを覚えることがなくて。総評としては、手放しで褒め称えられる傑作ではないものの、肩の力を抜いて楽しむことのできる秀作ではあった、というところでしょうか。
ただ、ストーリーに力を注いだためか、ギャグ方面は薄味な気がしました。笑える部分があんまりなかったような……。クレしん映画に求めるものは人それぞれなので、この辺りが評価の分かれるところですね。「ヘンダーランド」や「暗黒タマタマ」など、両者がバランス良く配された作品が好きな人は特に。
それと、何度も入るひなげし歌劇団のダンスは多少間延びしてしまったので、そこをもうちょっと短くしてくれればよかったのに、とは思います。監督好みのコスプレお姉さんが出てくるのは……まぁ、相変わらず、ということで。何も、ゆかな氏や倉田雅世氏をそんな端役に使わなくてもいいのに……。
感想としてはこんなところです。
とりあえずはご覧になるのをお勧めするのですが……どうでしょう。劇場にまでは行かなくとも、DVDのレンタルやテレビ放送で観てみてください。そこまで大外れはしない、はずです。
さて、来年はどうなることやら。
コナンと違って、観覧終了と同時に「劇場版第○弾、制作決定!」と報じられないので、毎年『今年は作るのかな』とビクビクしています。いえ、まさか何の予告もなしに終わるはずはないのですが……。
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